煎茶道ゆかりの青木木米の足跡を訪ねて京都東山へ翼仙旅

煎茶道翼仙教室でつかう青木木米(あおきもくべいふう)の急須、今回は煎茶道具の陶工である青木木米氏ゆかりの京都市東山エリアを旅した記事です。 

f:id:yokusen:20200408183633p:plain
青木木米風の急須

みなさんこんにちは。

煎茶道翼仙教室の翼仙(よくせん)です。

今回は煎茶道具の名工と呼ばれる京都の焼き物師「青木木米(あおきもくべい)」氏のゆかりの地を旅してきました。

煎茶道具の焼き物師・青木木米(あおきもくべい)とは…

幕末の三大陶工(他に永楽保全{えいらくほぜん}、仁阿弥道八{にんあみどうはち}らがいる)として知られ、京都市粟田にある青蓮院門跡の御用焼き物師として、主に煎茶道具を作られていました。

木村蒹葭堂(きむらけんかどう)や田能村竹田(たのむらちくでん)、頼山陽(らいさんよう)と交流があり、江戸末期の煎茶道ブーム盛り上げた1人です。

煎茶道を学ぶものなら、一度は触るであろう木米風と言われる煎茶道具。

青木木米氏を、煎茶道を学ぶためにも、今回は青木木米氏ゆかりの地を訪ねました。

 煎茶道ゆかりの地を訪ねる…青蓮院門跡(しょうれんいんもんぜき)

ーーーー基本情報ーーーー

名称:天台宗 青蓮院門跡(てんだいしゅう しょうれんいんもんぜき)

問い合わせ先:075-561-2345(青蓮院門跡)

拝観時間:9:00~17:00(16:30受付終了)
※春・秋に夜間ライトアップを開催しています。

最寄り駅:京都市営バス5・46・100系統 「神宮道」下車 徒歩3分、地下鉄東西線 「東山駅」下車 徒歩5分

f:id:yokusen:20200405151736j:image

京都市東山区にある知恩院(ちおんいん)からほど近く、桜が有名な蹴上(けあげ)インクラインとの間に、青蓮院門跡(しょうれんいんもんぜき)はあります。

 門跡(もんぜき)とは、皇族が入ったお寺という意味です。

そのため青蓮院門跡には、いたるところに菊の御紋(ごもん)があります。

f:id:yokusen:20200405151812j:image
青蓮院門跡

門前には大きなクスノキがあります。

f:id:yokusen:20200408185348p:plain
京都市東山区にある青蓮院門跡の門前。

ちなみにこちら青蓮院門跡では、毎年春と秋におこなわれるライトアップがとても美しいです。

f:id:yokusen:20200502005211p:plain
粟田御所「青蓮院門跡」

青い光が境内一面に設置されます。

こちらのご本尊が「熾盛光如来(しじょうこうにょらい)」、光そのものの仏様で、光に関する展示に力をいれております。

f:id:yokusen:20200502005253p:plain
京都青蓮院門跡のライトアップ

煎茶道ゆかりの地を訪ねる…青木木米氏の石碑

そんな青蓮院門跡の重厚な門の隣に、一つの石碑が建っていました。

そこには「粟田陶隠木米記念碑(あわたとういんもくべいきねんひ)」の文字があります。

f:id:yokusen:20200405151756j:image
青蓮院門跡の隣にある青木木米碑

そう、ここが青木木米が御用焼き物師(ごようやきものし)として活躍していたところなんです。

そしてこの石碑の文字、よく見ると「鉄斎(てっさい)」の文字が。

あの富岡鉄斎(とみおかてっさい)が揮毫(きごう)したものです。
f:id:yokusen:20200405151816j:image

煎茶道ゆかりの地を訪ねる…富岡鉄斎(とみおかてっさい)氏の青木木米碑

f:id:yokusen:20200410202017p:plain
明治の大文人にして煎茶道家の富岡鉄斎氏

富岡鉄斎(とみおかてっさい)とは…明治、大正時代に活躍した日本最後の文人を言われている。「万巻の書を読み、万里を往く」が座右の銘で、日本全国を旅して絵や書を残した。煎茶道をよく好み、和菓子で有名な虎屋黒川氏と宇治の黄檗山萬福寺(おうばくさんまんぷくじ)にてよく煎茶を喫した。私が目指す煎茶道家の理想像であります。


実は富岡鉄斎氏も煎茶好きだったのです。

煎茶を通した交流があったのでしょうか。

今では想いに馳せることしかできませんが、そんな煎茶への想いを膨らませる旅も良いものですね。

1767年、祇園の茶屋「木屋(きや)」で生まれ、通称木屋佐兵衛、号を木米(もくべい)という。

29歳で作陶を志し、30歳にてここ粟田口にて窯を開き、評判を得る。

1年で窯開き!!すごいですね。
f:id:yokusen:20200405151834j:image

青蓮院門跡の前にはオシャレは町家カフェがあります。

ここで休憩しながら、想いに浸るのも乙な時間です。


f:id:yokusen:20200405151746j:image

店前の塀が卍崩し。

宇治の萬福寺のような卍です。
f:id:yokusen:20200405151741j:image

煎茶道ゆかりの地…粟田神社(あわたじんじゃ)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名称:粟田神社

ふりがな:あわたじんじゃ

連絡先:075-551-3154

住所:京都市東山区粟田口鍛冶町1

最寄り駅:京都市営地下鉄 東西線東山駅下車 東へ徒歩7分
東西線蹴上駅下車 西へ徒歩7分

ホームページURL:https://awatajinja.jp/

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 青木木米が粟田焼の窯を作った粟田神社の参道。

当時はこの粟田一帯に焼き物窯があり、モクモクと煙が上がってたなんて想像できないぐらい、綺麗な住宅地になっていました。

f:id:yokusen:20200405151751j:image

粟田を訪ねるなら桜の時期に。

粟田神社の近くには、琵琶湖疎水(びわこそすい)を京都に運んでいた蹴上インクラインがあります。

※インクラインとは…傾斜鉄道(けいしゃてつどう)のこと。京都ー滋賀大津間は傾斜が激しい場所が多く、船が通らないため、物資の運搬を鉄道を使って行っていた。

ーーーー基本情報ーーーー

住所:〒605-0044 京都府京都市東山区東小物座町339

アクセス:地下鉄「蹴上駅」1番出口から徒歩約3分市バス「岡崎法勝寺町」徒歩約5分

ーーーーーーーーーー

今では桜の名所で、春になると桜並木が美しいです。
f:id:yokusen:20200405151838j:image

かつての水運のレール跡。

トラックや貨物列車がなかった時代、大荷物を運ぶ手段は水運がメインでした。
f:id:yokusen:20200405151829j:image

この琵琶湖疎水に沿って川を下ると、鴨川に着き、さらに下ると淀川に、そして大阪湾から全国へ輸出されます。
f:id:yokusen:20200405151824j:image

ちょうど向こうから船頭さんの舵取りのもと、十石船(じっこくふね)が向かってきます。

 ※十石船(じっこくふね)とは…底が浅い川船で、米や酒、旅客を載せて都市を往来(おうらい)する船です。

かつての船乗りさんたちも、粟田口の窯場からモクモクでる煙や、平安神宮の大鳥居を見ながら、琵琶湖疎水を往来していたのでしょうか。
f:id:yokusen:20200405151820j:image

京都桜の名所「知恩院」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名称:知恩院(ちおんいん)

連絡先:075-531-2111(代)

住所:〒605-8686 京都市東山区林下町400 

拝観時間:午前5時30分から午後4時※各所受付は午前9時~

アクセス:阪急京都線「京都瓦町駅」から徒歩15分

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

さらに桜の時期おすすめの場所がもう一つあります。

粟田周辺には京都三大門の1つ、知恩院(ちおんいん)の山門があります。

※京都三大門は他に南禅寺(なんぜんじ)の山門、仁和寺(にんなじ)の山門が挙げられる。

この山門の大きさには、おそらく皆さんびっくりされるでしょう。
f:id:yokusen:20200405151802j:image

首が痛くなるぐらい、見上げる大きさ。

桜の時期、とても綺麗です。

ぜひこちらも一緒にご観光ください。

以上になります。

ご覧いただきありがとうございました。

・煎茶道家「よくせん」とは~「はじめての煎茶道教室in大阪」開講しました!

・煎茶道黄檗賣茶流教授 東叡山翼仙(とうえいざんよくせん)とは!


にほんブログ村