【茶畑の絶景行ってみた】日本最大の茶葉の産地「知覧(ちらん)」に行ってみた【趣味・旅行】
こんにちは。
みなさんは「お茶所(ちゃどころ)」と言えば、どこを思い浮かべますか?

宮城出身の私としては、静岡がなじみ深いです。
実際に静岡県は日本で1番茶葉の生産量が多い県です。
ただ市町村別で見たら、どこが1番の収穫量があると思いますか?
実は日本本土最南端にある鹿児島県の南九州市知覧町(ちらんちょう)なんです。
鹿児島県の知覧町ってどんなところ?
初めて聞いた方も多いと思いますので簡単に説明をさせていただきます。
知覧町(ちらんちょう)は、鹿児島県薩摩半島の南部中央に存在した町で、川辺郡に属していました。2007年12月1日に川辺郡川辺町、揖宿郡頴娃町と合併し南九州市となったそうです。グーグルマップにあるように、薩摩半島(さつまはんとう)の真ん中あたりにあります。
知覧は市町村別で1番茶葉が採れる地域です。
つまり日本で1番の茶畑の過密地域なんです!!
お茶好きならたまらなく興奮してしまいますね笑
知覧茶(ちらんちゃ)の歴史は?

知覧(ちらんにおける茶の栽培の起源としては、鎌倉時代に平家の落人が関係してきます。
鹿児島県に逃げてきた平家の落人は、源氏の追随を恐れ、山奥へ山奥へとすすみました。
やがて山間部など人が来ない場所に住み着くと、今度は作物が育ちにくく、そこで目を付けたのが茶だと言われています。
山間地の手蓑(てみの)にて茶栽培を始めたという伝承があり、このことを記した碑が、いまも南九州市知覧町の手蓑峠(てみのとうげ)につくられています。
そして本格的な栽培は、明治元年に島津氏の傍流(ぼうりゅう)で、この地を治めていた佐多島津(さたしまづ)氏から払い下げられた山野を明治五年に村民が開墾したのが始まりとされています。
知覧茶ってどんな味?

透き通った若緑色とさわやかな香り、そして旨味を渋みがちょうどよく合わせ育った、元気な緑茶って感じです。
広大な大地でお茶を生育している場所(例えば静岡県の静岡茶や、三重県の伊勢茶など)では、スケールメリットを生かし、土地一面にびっしり茶の木を植えます。その茶畑は、太陽光をたっぷり浴び、カテキンなど渋みの栄養素がたくさん含まれた茶葉を栽培します。
逆に京都宇治のような場所では、平地が少ないので、それを逆手にとり、茶摘みの2週間前から太陽光を遮断し、カテキンが少ない状態の茶葉を摘みます。すると旨味が強い「玉露(ぎょくろ)」とか「かぶせ茶」、「深蒸し茶(ふかむしちゃ)」みたいな茶葉が登場します。
最近ですと知覧茶は、農林水産大臣賞(のうりんすいさんだいじんしょう)や全国茶品評会(ぜんこくちゃひんぴょうかい)の会長賞受賞をはじめ各種賞を度々受賞しており、全国的に高い評価を得ています。全体として温暖で日照条件に恵まれ、有名な桜島の火山灰により肥沃(ひよく)な知覧の土地は、美味しいお茶の生育にぴったりだと言えます。
知覧の茶畑を一望できる絶景スポット「大野岳展望台」
ーーーーー基本情報ーーーーーー
名称:大野岳展望台(おおのだけてんぼうだい)
住所:鹿児島県南九州市頴娃町郡
連絡先TEL:0993-36-1111(南九州市頴娃支所地域振興課)
アクセス:指宿スカイライン「頴娃IC」から約15分
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大野岳公園にある展望台では、高466mの頂上から雄大な南薩大地を360度のパノラマで一望できます。
見晴が良いのが最高でした。

ご覧ください。
一面のお茶畑です。
深い緑が森や林ですが、黄緑の部分がお茶畑です。

奥行だけじゃありません。
ワイドビューで見ると、さらに凄いです。
視界すべてが茶畑なんです。
薩摩半島南部を象徴する開聞岳(かいもんだけ)も見えます。
見事な円錐形の山容から別名「薩摩富士」とも呼ばれるほど美しい見た目です。
ピクニック気分で来れます♪
海側ものぞいてみましょう。
遠くに見えるのは東シナ海。
手前にはやっぱり茶畑です。
反対側も茶畑。。。つまり360度すべて茶畑なんです。
知覧恐るべし。。。
こちらが知覧の茶畑です。
ご覧のように低地の平野に茶畑があります。
宇治や八女のように玉露用の被覆資材や、碾茶用の「よしず」や「稲わら」は見られません。ほとんどが煎茶になります。

鹿児島の綺麗な水と沢山の太陽光で育った知覧茶は渋みの強い煎茶がメインです。
しかし旨味の強い「玉露」を飲みたい、、、
そんな方には「深蒸し煎茶」がおススメです。
蒸し茶の場合、旨味が強く出るようになっているとのことです。
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