煎茶道のお手前とは
煎茶道(せんちゃどう)のお手前に関する記事です。

こんにちは。
煎茶道東叡山翼仙(とうえいざんよくせん)教室の翼仙です。
今回は煎茶道(せんちゃどう)のお手前(おてまえ)についての記事です。
煎茶道(せんちゃどう)ってご存じですか?
みなさんは煎茶道という日本の伝統芸道(でんとうげいどう)をご存じでしょうか。
煎茶道とは抹茶の茶道(ちゃどう:以下、抹茶道)の一流派でして、抹茶道との大きな違いは、煎茶や玉露(ぎょくろ)などの茶葉をもちいて、急須(きゅうす)でお茶をお淹れすることが特徴の流派です。
抹茶道ほど人口も多くなく、知名度も高くないのですが、日本全国に300以上の流派があるといわれています。(※諸説あり)
煎茶道にかかわりのある著名人として何人かあげると、江戸時代の京都の画家である伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)、日本史の教科書によくでてくる江戸時代の文人・頼山陽(らいさんよう)や夏目漱石(なつめそうせき)などが有名です。
とくに夏目漱石がかかれた著書「草枕(くさまくら)」には、日本茶や煎茶道の記述もあり、よっぽどのお茶好きであったことがわかります。
煎茶道のお手前は、茶葉と煎茶道具の種類だけある、といっても過言ではないぐらい多岐(たき)にわたっています。
煎茶道の流派は、さきほどもかいたように、300以上あるわけで、それぞれが流派の美意識や考え方にそった独自のお手前をもっています。
ゆえに代表的なものに、こんなお手前がある!ということはできませんので、まずはわたしが所属している流派のお手前をかんたんにご紹介していきます。
煎茶道のお手前:煎茶編
煎茶道では、煎茶や玉露、ほうじ茶などさまざまな茶葉をつかい、それぞれに美味しい淹れ方があります。
お手前のなかで、それぞれの茶葉を美味しく淹れるために、お道具やお手前を工夫します。
たとえば煎茶をつかったお手前の場合、煎茶は90度ぐらいの熱いお湯をつかうと美味しく味がでます。
そのためお茶を淹れる急須も熱くなるため、取っ手の付いたものをつかいます。


煎茶道のお手前・玉露編
玉露は40,50度のお湯の温度でお入れします。



煎茶道大阪教室の講師でありブログ記事の執筆者。
大学卒業後、500年続く京都の老舗和菓子屋に勤めるかたわら、煎茶道教授資格を取得。
煎茶道歴は11年以上、大阪の陶磁器・骨董店「笹船屋」にて茶会や煎茶道教室を主催。
専門や地方の工芸品、焼き物・陶磁器、民芸品、和菓子、民俗学。