見学・貸し茶室5選|京都編~茶道や煎茶道を行われる方へ~
目次
京都で茶道や煎茶道でつかえる貸し茶室をご紹介します。
こんにちは。
煎茶道大阪上本町教室の翼仙です。
今回は私が住む京都でおすすめの茶室をご紹介していきます。
京都は言わずもがな、茶道のまちですので、茶室がたくさんあります。わたしもよくお呼ばれしておりまして行くのですが、もういろんな意味ですごい、素敵な茶室がたくさんあります。
今回はその中でも貸し出し可能で、見学もできる茶室をいくつかピックアップしました。
ぜひ最後までご覧いただけますと幸いです。

京都国立博物館「堪庵」|京都市東山区
堪庵(たんあん)は、京都国立博物館の敷地の中にある茶室で、ちょうど明治古都館の東隣あたりにあります。1958年に上田堪一郎という南禅寺の湯豆腐老舗「順正」創業者で、茶人、数寄者でもあった方からの寄進により、博物館内に置かれることになったそうです。雅号は上田堪庵(うえだたんあん)となっており、茶名の由来はここからきているとか。
母屋には八畳の広間を中心に正面に広縁、左脇に玄関、裏に水屋があり、庭に面して自然と一体をなす空間は、都会の喧騒を忘れてしまうほどとても落ち着きます。
その母屋右側にある小間が、奧の土間から上がる三畳の茶室”堪庵(たんあん)”であり、金森宗和(かなもりそうわ))好みの大徳寺真珠庵”庭玉軒”(ていぎょくけん)を写したものだということです。
とても伝統を重んじた歴史ある茶室ですが、こちらに移す際に、藁葺きと板葺きであった屋根を銅板葺きにあらため、併せて庭と水屋後方の付属屋を整えたので、貸し出し用の茶室とてしてもちゃんと機能しています。
ーーーー基本情報ーーーー
住所:〒605-0931 京都府市東山区茶屋町527 京都国立博物館内
営業時間 9:30~17:00
問合せ先:075-525-2473(テレホンサービス)
アクセス:JR京都駅下車、京都駅前D1のりばから市バス100号、D2のりばから市バス206・208号系統にて博物館・三十三間堂前下車、徒歩すぐ
京都御苑「拾翠亭」|京都市上京区
拾翠亭(しゅうすいてい)は京都御苑(きょうとぎょえん)の中にある茶室で、綺麗な池や木々の美しい自然をながめながらお茶できます。こちらの茶室は200年ほど前に建てられたとても歴史を感じる趣ある建物で、五摂家(ごせっけ)にも名が挙がる公家”九条家(くじょうけ)”別邸の茶室です。
九条家は平安時代後期以降、摂政・関白といった朝廷の要職を数多く輩出。近代でも大正天皇の妃・節子(貞明皇后)さまも九条家のご出身の名門です。
建物の目の前には、九條池(くじょういけ)や厳島神社(いつくしまじんじゃ)があり、その池に沿って雅な景色がたのしめる池泉回遊式庭園です。
ーーーー基本情報ーーーー
住所:〒602-0881 京都府京都市上京区京都御苑 3
問合せ先:075‐211‐6364
参観時間:9:30~15:30(見学受付は15:15まで)
料金:平日/日・祝日で異なります
午前(9時~12時30分)6,000円/7,500円
午後(12時30~16時)6,000円/7,500円
前日(9時~16時)12,000円/15,000円
アクセス:京都市営地下鉄「丸太町駅」から徒歩5分、京阪電車「神宮丸太町駅」から徒歩15分
関西セミナーハウス 茶室「清心庵」|京都市左京区
関西セミナーハウスはモダニズム建築様式の本館と、100年の歴史を刻む日本家屋や日本庭園で構成された研修並びに宿泊施設です。
1920年代に茶室がたてられ、一時は使用できなくなっていましたらが、茶道裏千家(ちゃどううらせんけ)の協力もあり全面的に改修され再興された、歴史ある茶室です。茶室の名前である清心庵(せいしんあん)は、茶道の心髄である”和敬清寂(わけいせいじゃく)”を表した言葉のようで、この静かな京都洛北の地の茶室にぴったりの名前ですね。
京都市左京区の東山のふもとにあり、曼殊院門跡(まんじゅいんもんぜき)寺院の北側に位置していて、あまり人気のない静かな場所です。紅葉の名所がちかくにあり、また修学院離宮(しゅうがくいんりきゅう)まで徒歩10分ぐらいなので、秋に利用することをおすすめします。
ーーーー基本情報ーーーー
住所:〒606-8134 京都府京都市左京区一乗寺竹ノ内町23
問合せ先:TEL:075-711-2115 FAX:075-701-5256 E-mail:info@kansai-seminarhouse.com
アクセス: JR京都駅より市バス(5系統)に乗車(約50分)「修学院道」下車徒歩約15分、叡山電車「修学院駅」から徒歩約20分
京都の傑作名庭「無鄰菴」|京都市左京区
無鄰菴(むりんあん)は、京都南禅寺からほどちかく、無鄰菴旧内閣総理大臣・山縣有朋(やまがたありとも)の別邸で、7代目小川治兵衛作、京都東山の山々をまんま借景とした見事なお庭です。 秋口になると、ところどころに色づくモミジが見事です。
滋賀県の琵琶湖から水をひく蹴上疎水(けあげそすい)を引き込んで造られた日本庭園で、中央の小川を中心として庭を散策する、名前をつけるとするならば小川回遊式庭園でしょうか。京都東山を中央に捉え、凛とした空気、石、芝、水音、こけ、日本庭園の見本です。母屋に桃の花、計算され尽くした佇まい。受付や説明の女性も親切です。
ーーーー基本情報ーーーー
住所:〒606-8437 京都府京都市左京区南禅寺草川町 31番地
営業時間 9:00~18:00
問合せ先: 075-771-3909
アクセス:京都市営地下鉄東山駅から徒歩約5分、JR京都駅から市バスで30分((京都市営バス 京都岡崎ループ「南禅寺・疎水記念館・動物園東門前」下車歩いて10分
旧三井家下鴨別邸|京都市左京区
かつて三井家が祖霊社を祀っていた京都の「旧三井家下鴨別邸」。明治期から大正期にかけての歴史建造物として、平成23年(2011)には国の重要文化財に指定された
旧三井家下鴨別邸では、主屋2階および茶室の貸し出しを行なっています。会議・茶会など会合の会場としてご利用いただけます。
ーーーー基本情報ーーーー
住所:〒606-0801 京都府京都市左京区下鴨宮河町 58番地2
問い合わせ先:075‐366‐4321
料金:借りられる部屋によって異なります。
午前(9時~12時)
午後(13時~17時)
夜間(17時~20時)
開館時間:9時~17時(閉館)16時30分(受付終了)
アクセス:京都市営バス1・37・205系統「葵橋西詰」下車、徒歩約5分
京阪電車・叡山電鉄「出町柳」駅下車、徒歩約5分
国立京都国際会館茶室「宝松庵」|京都市左京区
宝ヶ池畔(たからがいけのほとり)に佇む茶室「宝松庵」(ほうしょうあん)は、宝ヶ池の「宝」と寄贈者である初代理事長であるパナソニックの松下幸之助(まつしたこうのすけ)氏の「松」の二文字を頂き、名づけられたそうです。宝ヶ池の湖面のきらめきを眺めながら日本庭園を進み、茶室へつづく小路へと足を踏み入れると、檜皮葦屋根の見事な稜線が姿をあらわします
隣接した広間と立札席は、収納可能な二枚襖によって間仕切られ、それぞれ独立した茶室としても、一つの広い席としても使用することが出来ます。
茶道具類は裏千家、表千家他からも寄贈されており、またお茶会の運営や会場設営のお手伝いも事務局の方にしていただけるとのことでしたので、安心してお茶会を行うことができます。
ーーーー基本情報ーーーー
住所:〒606-0001 京都府京都市左京区岩倉大鷺町422
問合せ先:0757051205
アクセス:地下鉄烏丸線「国際会館駅」から徒歩5分、京都市バス・京都バス「国際会館駅前」から徒歩5分
ウイングス京都の和室|京都市中京区
ウィングス京都は、京都市における男女共同参画を推進するための拠点として開設されさ施設です。建物は明治末に建設された京都商工銀行(きょうとしょうこうぎんこう)の外壁を再利用したもので、明治期と現代の建築様式が融合する京都の新しい顔です。
東洞院通り側の外壁には、イオニア式石柱が立ち並び、軒には緑色の三角破風をあしらう。夜にはライトアップされて、どっしりした重量感の中に、華やかな雰囲気を演出しています。
肝心の茶室は館内にある茶室2部屋で、各15畳、両部屋の間にある襖(ふすま)をはずして使うこともできます。
ー基本情報ー
住所:〒604-8147 京都市中京区東洞院通六角下る御射山町262番地
問い合わせ先:075-212-7490
料金:茶道一式レンタル3,350円
毛氈(もうせん):620円(1枚)
午前(9時~12時):1,880円
午後(13時~17時):2,400円
夜間(18時~21時):2,720円
アクセス:地下鉄烏丸御池駅(5番出口)または地下鉄四条駅・阪急烏丸駅(20番出口)下車徒歩約5分
京都市生涯学習総合センター(京都アスニー)の茶室|京都市中京区
京都アスニーは、生涯学習の拠点です。3階の和室は室内に茶室と庭をしつらえたユニークな構造になっており,ゆったりとご利用いただけます。(タタミ50畳)和室は,日本舞踊や琴,謡曲,茶道,華道などのほか,一般の研修や展示 室,保育室としての利用ができます。
座卓・座布団も用意されています。第5研修室では茶道具の貸出もできます。
ーーー基本情報ーーー
住所:〒604-8401 京都府京都市中京区聚楽廻松下町9−2
問い合わせ先:075-802-3141(京都アスニー中央事業館 管理係)
料金:午前(9時~12時)9,950円
午後(13時~17時)11,410円
夜間(18時~21時)12,880円
アクセス:京都市営バス「丸太町七本松駅」下車 徒歩約10分