伊藤若冲ゆかりの相国寺周辺のおすすめ和スイーツなスポット3選|茶道や煎茶道の和菓子にもぴったり

京都御所の北側、伊藤若冲にもゆかりのある相国寺周辺の、茶道や煎茶道におすすめの和スイーツをご紹介します。

京都の町絵師である伊藤若冲(ゆかりの相国寺。

江戸の浮世絵師である葛飾北斎、西の伊藤若冲と言われるほどの世界的人気となった絵師たち。

京都御所の北側に位置する相国寺は、伊藤若冲のお寺と言われるほど、芸術に文学にゆかりある禅寺です。

いまでは全国から伊藤若冲作品を求めて観光客が、相国寺に押し寄せていますが、せっかく京都に来たのなら、和スイーツ・和菓子屋さんにぜひ寄って行ってほしい。

じつは相国寺周辺、和菓子の名店が多く、元和菓子屋の私としては、みなさんスルーしてしまってちょっと悔しいので、今回は相国寺周辺の和菓子屋さんを3選ご紹介します。

わたしが煎茶道をやっていて、ここの和菓子は、自信をもってお客様にお出しできる!というお店を3つ選びましたので、ぜひご覧ください。

煎茶道ゆかりの富岡鉄斎も愛した柚餅がおすすめ「鶴屋吉信」

鶴屋𠮷信は京都西陣に本社をおく伝統的な和菓子店です。1803年創業の老舗で、全国の百貨店の和菓子コーナーにも出店されています。

代表銘菓は「柚餅」(ゆずもち)で、その名の通りモチモチしてて、柚子のスーっとした柑橘系の淡い香りとあっさりとした甘みが癖になる、リピート確実の商品です。

なにを隠そう、煎茶道で有名な、明治最後の文人といわれる「富岡鉄斎」(とみおかてっさい)もハマっていたそうです。

鶴屋吉信本店、入口を見上げたところに代表銘菓「柚餅」の銘を記した大看板があり、これがなんと富岡鉄斎が描かれた揮毫(きごう:筆で字や絵を描くこと)なんです。

伊藤若冲ゆかりの相国寺近くにある和菓子屋「鶴屋吉信」

これはすごいことで、富岡鉄斎といえば「発見!お宝鑑定団」の常連で、本物の品がでるとかならず高額になる、日本を代表する文人画家です。

柚餅を愛好した鉄斎からは柚餅の外装となる「益精養気」(精を益し、気を養う)との讃と書画も送るほど、いまでも柚餅のパッケージには、富岡鉄斎の掛紙がかかっています。

ーーーー基本情報ーーーー

住所:〒602-8434 京都府京都市上京区西船橋町327

問い合わせ:+81754410105

営業時間:9:00~18:00

定休日:元日/水曜日の一部に休業日あり

アクセス:四条河原町より京都市営バス12系統、堀川今出川バス停下車徒歩1分、地下鉄「今出川」下車 西へ徒歩約10分

相国寺ゆかりの和菓子屋さん「俵屋吉富」

こちらも同じく京都発祥の老舗和菓子屋さんで、京都御所の北西に、1755年創業し、御所御用も担っていた京菓子司の名門です。

こちらの俵屋さんでおススメの商品は「雲龍」(うんりゅう)です。丹波大納言小豆製(たんばだいなごんあずきせい)の粒餡(つぶあん)と村雨餡(むらさめあん)を一本ずつ手巻きし、雲に乗る龍の姿を表現した意匠棹菓子です。

猛々しい名前は、なんと大本山相国寺故山崎大耕老師が命名されたもの。

《中維摩居士左右雲龍図 》 狩野洞春筆の三幅対となった江戸時代の作品にからイメージをとったそうです。

小豆本来の旨みと村雨餡のカステラのようなやわらかい食感がたまらく、数百年つづくベストセラーです。

なによりすごいのは、俵屋吉富ではできるだけ「手づくり」でお菓子を調製することに努めております。上生菓子や干菓子はもちろんのこと代表銘菓「雲龍」も、昔から変わらぬ手づくりを守っています。雲龍上部の「くぼみ」は、「巻簾(まきす)」で手巻きする際にできるその「証し」です。

京菓子の職人さんたちの技術あってこその和菓子、ぜひ相国寺で伊藤若冲に想いを馳せたあとは、こちらの雲龍をお召し上がりいただきたいですね。

ーーーー基本情報ーーーー

住所:〒602-0029 京都府京都市上京区 上 立売上ル

問い合わせ:075-432-2211(代)

営業時間:8:00~16:00

定休日:毎週水曜、日曜

アクセス:地下鉄烏丸線今出川駅2番出口から徒歩で5分

京都御所御用の名門「虎屋一条店」

京都御所の北西エリア、烏丸通を隔ててすぐの場所に、和菓子の名門「虎屋」発祥の店があります。

今出川駅から徒歩5分、京都御所の門のすぐ近くという、まさに御所のためにある和菓子屋さんかというぐらいの好立地です。

室町時代に発祥し、変わらずその地を守る虎屋さん、素敵です。

そんな虎屋さんですが、京都限定の”羊羹”(ようかん)があるってご存じでしたでしょうか。

”白味噌味”と”黒豆黄粉”(くろまめきなこあじ)で、どちらも京都ゆかりの食材をしようした、口が甘さでとろけるような絶品の和菓子です。

ぜひ相国寺にお越しの際は、虎屋さん発祥の一条店をお立ち寄りくださいね。

ーーーー基本情報ーーーー

住所:京都府京都市上京区烏丸通一条角広橋殿町415

問い合わせ:075-441-3111

営業時間:9:00~18:00

定休日:元日/毎月最終月曜日(12月を除く)

アクセス:京都市営地下鉄烏丸線「今出川駅」6番出口より徒歩約7分

伊藤若冲ゆかりの京都相国寺とは

京都市上京区にある、臨済宗相国寺派の大本山のお寺で、本尊は釈迦如来像です。

室町3代将軍である足利義満(あしかがよしみつ)の命により、当時花の御所と呼ばれた幕府の東側に創建され、のちに京都五山第二位に位し、五山文学の中心となって多くの学僧を輩出、芸術にも精通していました。

伊藤若冲や池大雅(いけのたいが)、円山応挙(まるやまおうきょ)、大典顕常(だいてんけんじょう)など、日本芸術の発展に寄与した錚々たる方々のゆかりあるお寺です。

見どころは、法堂(はっとう:いわゆるお寺の本堂)の天井にある「蟠龍図」(ばんりゅうず)です。

江戸時代の狩野光信作で、本尊横辺りの特定の場所で手を打つと反響することから「鳴き龍」として知られています。

相国寺法堂の動画はこちらをご覧ください。

ーーーー基本情報ーーーー

住所:〒602-0898 京都府京都市上京区相国寺門前町701

問い合わせ:075-231-0301

アクセス:地下鉄烏丸線「今出川」駅下車、徒歩8分、京都市バス「同志社前」下車

京都の町絵師・伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)とは

伊藤若冲(いとうじゃくちゅう:1716~1800)は、18世紀後半に京都で活躍した町絵師です。

京都の台所といわれる錦市場の青物問屋「桝屋」(ますや)にて、当主の桝屋源左衛門(ますやげんざえもん)の長男に生まれました。

同時期には池大雅(いけのたいが)、円山応挙(まるやまおうきょ)など錚々たる日本美術の大家がいました。相国寺の大典顕常(だいてんけんじょう)和尚とのつながりが深く、いまでは”伊藤若冲のお寺”と言われるほど、若冲ゆかりの品が所蔵されています。