華道について|茶道や煎茶道と共に日本を代表する伝統文化

華道(かどう)とは

華道とは、茶道(ちゃどう:煎茶道)や香道(こうどう)などとともに、日本を代表する伝統芸道の1つです。

四季折々の草木や花卉を、野に咲いていた時より美しく、祈りを込めながら生け、鑑賞する芸道です。
フラワーアレンジメントとはまったく異なり、花卉をいける際には、日本的な立ち振る舞いや所作などを重視し、いけ方や花材も日本独自の哲学に基づいており、世界に誇る、日本文化といえます。

いけばなの歴史とは

いげばなの歴史華道の歴史は古く、古代の精霊信仰(せいれいしんこう)の時代まで遡ると言われています。お花になにか特別なものが宿っており、そのエネルギーに何か想いや祈りを込めたり、依代(よりしろ)として神様が宿ると考えられてきました。
今でもお寺や神社に行くと、仏前や神前にお花が供えられているのは、そういった信仰の歴史があるためです。

華道といけばなの違い

その信仰と日本の伝統的な求道精神(きゅうどうせいしん:ものごとの真理や悟りを追求すること)が、長い年月をかけて混ざり合い、生まれたのが華道です。
京都市の通りの名前にもなっている頂法寺六角堂。

聖徳太子(しょうとくたいし)や遣隋使・小野妹子(おののいもこ)の時代から続く格式高い寺院ですが、ここから華道がはじまりました。

煎茶道と華道・いけばなの関係

煎茶道といけばな・華道は、とても深い関係にあります。

煎茶道の茶会は、床の間のある茶室で古来より行われてきました。

床の間とは、畳の床より一段高い板間で、お客様をもてなすための飾り付けを行います。

床の間に配置する床飾りで、伝統的な型として「三具足」(みつぐそく)というものがあります。
三具足(みつぐそく)は、仏具の呼称の一つでもあり、香炉(こうろ)・燭台(しょくだい))・花立(はなたて)各一つずつで一組となる床飾り事です。

床の間中央にある掛軸や仏像に向かって左側に花立、真ん中に香炉、右側に灯立を置きます。

掛け軸や仏像にかぶらないように、この配置になっています。
その名残もあってか、今でも床の間にお花をいけたり、「茶花」という茶道独自のいけ方があったりします。

華道・いけ花の種類

華道・いけ花の種類は主に3種類あるといわれています。

その3種類とは、自由花、立花、生花(しょうか)です。

ここでは、その3つのいけ方について簡単に説明させていただきます。

華道・生け花のいけ方「自由花」

自由花今までの“床飾り”を想定していたものではなく、立花や生花のように約束事や決まりがないのが自由花の特徴です。
明治以降、西洋の文化が入り、建築様式が大きく変わりました。床の間がなくなる家庭も増えたり、昭和の後期になると畳も段々と需要が減っていき、和室がないご家庭も今では珍しくないです。
そんな時におすすめしたい生け方です。

華道・生け花のいけ方「立花」(りっか)

立花とは、花瓶に花卉を立てて、仏前などに供える生花がベースとなったものです。室町末期に様式が定まった、いけばなで最初に様式化された花形です。
床飾りや部屋に飾り、眺めて楽しむために

華道・生け花のいけ方「生花」(しょうか)

生花とは、花卉が野で咲き誇っている美しさや、植物それぞれの個性(出生美)を表現するものです。

すべては華道家元池坊から

華道の歴史とは、池坊の歴史だと言われています。まさにその通りで、遣隋使の時代から、京都六角堂で仏前供花を続けてきたのが池坊です。
聖徳太子がこの地を訪れた際に、池で沐浴しました。その際に自念仏であった観音像がこの地から動かなくなり、その時から歴史が続いているのが六角堂です。

池坊の由来・語源とは

池のほとりにあるお堂(六角堂)で、住坊が作られ、そこにお坊さんが住んでいました。そこのお坊さんがだいだい生け花が上手かった、それが池坊の由来・語源だといわれています。その六角堂の僧侶は、代々うつくしい花をいける名手で、そこで今の池坊いけばなの哲学がうまれ、華道の根源となりました。

華道発祥の地「六角堂」へ行ってみた!

京都市中京区烏丸通り六角、通りの名前にもなっているこの地に、華道発祥の地「六角堂」があります。京都のビル群が並ぶ四条烏丸の中心地にあるこのお寺は、スーツを着たサラリーマンだったり、観光でいらっしゃのだろうという方だったり、いろんな人があつまってきます。
アクセスも良く、烏丸駅から徒歩5分ほどで到着します。

いけばなの発祥の地・六角堂の華道モニュメント

池坊さんのモニュメントこれぞ華道発祥の地の真骨頂「立花」のモニュメントです。この見れば見るほど美しく見えるバランス感覚や配置は、一体どうやって説明すればいいでしょうか。
とりあえず言えることは「美しい」その一言です。昔の人の美的センスというのは凄まじかったんですね。

華道発祥の地・池坊由来の池と聖徳太子沐浴の古跡

六角堂の奥に進むと、聖徳太子が沐浴したといわれる池と太子堂があります。こちらの池には名前が付けられてないようで、そのまま池とみんな呼んでいます。
さすがに1000年以上この地にあると、いろんな人が、いろんな世代ごとに、呼び名を変えたりしたのでしょう。あえて名前を付けないところに、歴史を感じます。

京都の中心「へそ石」

京都の中心「へそ石」

京都のど真ん中、身体でいうとへそに当たる部分、昔から京都の真ん中にあった六角堂、それを象徴するのが、このへそ石です。

華道発祥の地・六角堂の基本情報

ーーーー基本情報ーーーー

住所:〒604-8134 京都府京都市中京区堂之前町248

問い合わせ:075-221-2686

拝観時間:6時~17時

アクセス:地下鉄「烏丸御池駅」「烏丸駅」から徒歩8分ほど

草月流

草月流は1927年に、初代家元である、勅使河原蒼風氏が創設したいけばなの流派です。
草月のいけばなは「型」にとらわれることなく、常に新しく、自由にその人の個性を映し出すことが特徴で、いけばなでのパフォーマンスを、戦後始めたことでも有名です。
現在では東京都港区赤坂にある草月会館を中心に、国内外に広くスタディーグループをもち、華道の代表的な流派の1つとなっています。

小原流

いけばな小原流は19世紀末、小原雲心(おはらうんしん)が「盛花(もりばな)」という新形式のいけばなを創始して、近代いけばなの道を開いたことに始まります。 「盛花」は、口の広い器(水盤)に材料を「盛る」ように花を展開させるもので、それまでのいけばなの、いわば線の動きを主にした構成にくらべ、面的な広がりを強調したところに特徴があります。今ではおなじみの水盤と剣山を使ういけばなは、小原流が始めたものです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です