華道について|歴史や流派、京都いけばな体験について

華道とは
華道とは

華道(かどう)についての歴史や概要、生け花の流派や京都でいけばな体験ができる場所をまとめました。

華道・生け花について、歴史や概要、生け花の流派についてまとめました。

この記事の執筆者は煎茶道大阪上本町教室の講師の翼仙(よくせん)で、以下のような方にお勧めです。

全部で5分ほどで読むことができます。

・華道やいけばなとは、歴史について知りたい方

・華道の流派について知りたい方

・京都で華道・生け花体験ができる場所について

華道(かどう)とは

華道とは、四季折々(しきおりおり)の草木や花卉(かき)を、野に咲いていた時より美しく、祈りを込めながら生け、鑑賞する芸道です。茶道(ちゃどう)や香道(こうどう)などと共に、日本を代表する伝統芸道(でんとうげいどう)の1つです。


フラワーアレンジメントとはまったく異なり、花卉をいける際には、日本的な立ち振る舞いや所作などを重視し、いけ方や花材も日本独自の哲学に基づいており、世界に誇る、日本文化といえます。

華道・いけばなの歴史とは

華道・生け花の歴史は古く、古代の精霊信仰(せいれいしんこう)の時代まで遡ると言われています。お花になにか特別なものが宿っており、そのエネルギーに何か想いや祈りを込めたり、依代(よりしろ)として神様が宿ると考えられてきました。
今でもお寺や神社に行くと、仏前や神前にお花が供えられているのは、そういった信仰の歴史があるためです。

華道といけばなの違い

華道・生け花においては、それらの信仰と日本の伝統的な求道精神(きゅうどうせいしん:ものごとの真理や悟りを追求すること)が、長い年月をかけて混ざり合い、生まれたのが華道・生け花と認識されています。


京都市の通りの名前にもなっている頂法寺六角堂(ちょうほうじろっかくどう)。

聖徳太子(しょうとくたいし)や遣隋使・小野妹子(おののいもこ)の時代から続く格式高い寺院ですが、ここから華道がはじまりました。

「花卉の命と向き合う」摘んでしまってあと少ししか生きれない花卉を、自然に咲いていた時より美しく、人々の祈りのメタファーである生け花をより美しくいける。仏教と合流した生け花が、より求道的な精神と混ざり、”命の美しさ”を向き合う「華道」という芸道になりました。

華道・いけばなと茶道の関係

華道と茶道
華道・生け花と煎茶道(せんちゃどう)のつながり

華道・生け花と煎茶道(せんちゃどう:茶道の流派の1つ)は、とても深い関係にあります。

煎茶道の茶会は、床の間のある茶室で古来より行われてきました。

床の間とは、畳の床より一段高い板間で、お客様をもてなすための飾り付けを行います。

床の間に配置する床飾りで、伝統的な型として「三具足」(みつぐそく)というものがあります。
三具足(みつぐそく)は、仏具の呼称の一つでもあり、香炉(こうろ)・燭台(しょくだい))・花立(はなたて)各一つずつで一組となる床飾り事です。

床の間中央にある掛軸や仏像に向かって左側に花立、真ん中に香炉、右側に灯立を置きます。

掛け軸や仏像にかぶらないように、この配置になっています。
その名残もあってか、今でも床の間にお花をいけたり、「茶花」(ちゃばな)という茶道独自のいけ方があったりします。

華道・生け花の種類

華道・いけ花の種類は主に3種類あるといわれています。

その3種類とは、自由花、立花、生花(しょうか)です。

ここでは、その3つのいけ方について簡単に説明させていただきます。

華道・生け花のいけ方「自由花(じゆうか)」

華道の歴史や流派、いけ方について

華道のいけ方で、今までの“床飾り(とこかざり)”を想定していたものではなく、立花や生花のように約束事や決まりがないのが自由花の特徴です。
明治以降、西洋の文化が入り、建築様式が大きく変わりました。床の間がなくなる家庭も増えたり、昭和の後期になると畳も段々と需要が減っていき、和室がないご家庭も今では珍しくないです。
そんな時におすすめしたい生け方です。

華道・生け花のいけ方「立花」(りっか)

華道の型の1つである立花(りっか)とは、花瓶に花卉を立てて、仏前などに供える生花がベースとなったものです。

室町末期に様式が定まった、いけばなで最初に様式化された花形です。
床飾りや部屋に飾り、正面から眺めて楽しむために、確立されました。

華道・生け花のいけ方「生花」(しょうか)

華道の型の1つである生花(しょうか)とは、花卉(かき)が野で咲き誇っている美しさや、植物それぞれの個性(こせい:出生美とも言う)を表現するものです。

立花をよりスタイリッシュに、様式をそぎ落としスマートにしたものが生花だといわれています。

すべては京都の華道家元池坊から

華道の歴史とは、華道家元池坊(かどういえもといけのぼう)の歴史だと言われています。

まさにその名のその通りで、今では日本全国に様々な華道の流派がありますが、その発祥であるということで、「華道”家元”池坊」という名前になっており、”派”は付きません。

華道家元池坊の歴史は古く、遣隋使の時代から、京都六角堂で仏前供花を続けてきた記録があります。
聖徳太子がこの地を訪れた際に、池で沐浴(もくよく)しました。その際に自念仏であった観音像がこの地から動かなくなり、その時から歴史が続いているのが六角堂です。

華道の歴史でもある池坊の由来・語源とは

池のほとりにあるお堂(六角堂)で、住坊が作られ、そこにお坊さんが住んでいました。そこのお坊さんがだいだい生け花が上手かった、それが池坊の由来・語源だといわれています。その六角堂の僧侶は、代々うつくしい花をいける名手で、そこで今の池坊いけばなの哲学がうまれ、華道の根源となりました。

華道発祥の地「六角堂」へ行ってみた!

華道発祥の地である京都「六角堂」

華道発祥の地「六角堂」は、京都市中京区烏丸通り六角、通りの名前にもなっているこの地にあります。京都のビル群が並ぶ四条烏丸の中心地にあるこのお寺は、スーツを着たサラリーマンだったり、観光でいらっしゃのだろうという方だったり、いろんな人があつまってきます。
アクセスも良く、烏丸駅から徒歩5分ほどで到着します。

いけばなの発祥の地・六角堂の華道モニュメント

華道発祥の地である京都「六角堂」の池と立花のモニュメント

華道家元池坊の立花モニュメントが、六角堂境内にあります。これぞ華道発祥の地の真骨頂「立花」のモニュメントです。この見れば見るほど美しく見えるバランス感覚や配置は、一体どうやって説明すればいいでしょうか。
とりあえず言えることは「美しい」その一言です。昔の人の美的センスというのは凄まじかったんですね。

華道発祥の地・池坊由来の池と聖徳太子沐浴の古跡

華道発祥の地である六角堂の池
華道発祥の地である六角堂の池

六角堂の奥に進むと、聖徳太子が沐浴したといわれる池と太子堂があります。こちらの池には名前が付けられてないようで、そのまま池とみんな呼んでいます。
さすがに1000年以上この地にあると、いろんな人が、いろんな世代ごとに、呼び名を変えたりしたのでしょう。あえて名前を付けないところに、歴史を感じます。

京都の中心「へそ石」

京都の中心「へそ石」

京都のど真ん中、身体でいうとへそに当たる部分、昔から京都の真ん中にあった六角堂、それを象徴するのが、このへそ石です。

本堂東側に平面六角形の平らな石で、旧本堂の礎石と伝えられ、頂法寺が平安京造営以前から存在し、位置もほぼ移動していないことから、この石が京都の中心であるといわれています。

華道発祥の地・六角堂の基本情報

ーーーー基本情報ーーーー

住所:〒604-8134 京都府京都市中京区堂之前町248

問い合わせ:075-221-2686

拝観時間:6時~17時

アクセス:地下鉄「烏丸御池駅」「烏丸駅」から徒歩8分ほど

華道の流派「草月流(そうげつりゅう)」

草月流は1927年に、初代家元である、勅使河原蒼風(てぢがわらそうふう)氏が創設したいけばなの流派です。
草月のいけばなは「型」にとらわれることなく、常に新しく、自由にその人の個性を映し出すことが特徴で、いけばなでのパフォーマンスを、戦後始めたことでも有名です。
現在では東京都港区赤坂にある草月会館を中心に、国内外に広くスタディーグループをもち、華道の代表的な流派の1つとなっています。

華道の流派「小原流(おばらりゅう)」

いけばな小原流は19世紀末、小原雲心(おはらうんしん)が「盛花(もりばな)」という新形式のいけばなを創始して、近代いけばなの道を開いたことに始まります。 「盛花」は、口の広い器(水盤)に材料を「盛る」ように花を展開させるもので、それまでのいけばなの、いわば線の動きを主にした構成にくらべ、面的な広がりを強調したところに特徴があります。今ではおなじみの水盤と剣山を使ういけばなは、小原流が始めたものです。

京都での華道体験について

華道発祥の地である京都で行える華道体験イベントについてご紹介します。

おススメの京都華道体験スポット「池坊会館」

こちらは言わずものがな、先ほどより説明している華道発祥のである池坊本部でおこなえる華道体験のご案内です。

京都烏丸通りのオフィス街のオアシス、六角堂のすぐ横にある池坊会館では、事前予約を行えば、池坊の華道講師による本格的な華道体験がお手軽に受けれます。

華道・いけばな体験のイベント概要

名称:池坊生け花訪問者向けトライアルレッスン

所在地:〒604-8134 京都府京都市中京区堂之前町248

日時:毎週木曜日13:30〜15  :30 

授業料:お一人様5,000円

おすすめの京都華道体験スポット「未生流笹岡」家元邸内

大正時代に京都で発祥した未生流の家元邸内にて華道・いけばな体験ができる貴重なアクティビティです。

名称:華道1日体験

体験料:11,000円(税・花材費用込みの価格)

所要時間:60分ほど

お問い合わせ先:Tel : 075-781-8023 / Fax : 075-712-6667

お問い合わせ窓口 :未生流笹岡 家元事務局

開局時間 : 9:00~17:00 (月、木、金)、13:00~17:00(土)

場所:〒606-8227 京都府京都市左京区田中里ノ前町87

華道に興味を持ったら、煎茶道(せんちゃどう)も!

いかがでしょうか。

日本伝統芸道である華道、素晴らしかったですね。

同じく日本三大伝統芸道である「煎茶道(せんちゃどう)」という珍しい茶道もあります。

日本文化にご興味を持たれましたら、ぜひこちらのWEBページもご覧くださいませ!

煎茶道大阪教室のページはこちらです。

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