NHKドラマ「ライジング若冲」ゆかりのロケ地・撮影場所|京都・滋賀

2021年のお正月に放送されて、大きな話題となったNHKドラマ「ライジング若冲」
江戸時代に京都で活躍した町絵師の伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)と、若冲を支えた美しき相国寺の禅僧・大典顕常(だいてんけんじょう))。
ご覧になられた方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな二人が出会い、往年を過ごした京都のゆかりの地や滋賀県のロケ地・撮影場所をご紹介します。
目次
NHKドラマ「ライジング若冲」のロケ地は滋賀が多い
みなさんはロケーションオフィスをご存知でしょうか。
ドラマや映画撮影で使われるスポットを管理・紹介する窓口で、今回は京都出身の伊藤若冲ということもあり、京都・滋賀のロケーションオフィスを活用して撮影されていたようです。
今回はその中でも特徴的なシーンが撮影されたロケ地やゆかりの地をご紹介します。
滋賀県大津市「日吉大社」|煎茶道の祖・売茶翁のシーンを撮影
日吉大社(ひよしたいしゃ)とは、 全国3800余の日吉・日枝・山王神社の総本宮(そうほんぐう)です。比叡山の表参道にあるため天台宗の護法神であり、社殿の立つ場所が平安京の表鬼門にあたるため平安時代より都の守護神としても信仰され、方除け、厄除けのご利益で知られます。
日吉大社では神社の参道など多数の設定でロケが行われました。
売茶翁を演じる石橋蓮司(いしばしれんじ)を円山応挙演じる中川大志(なかがわたいし)がこっそり後を追うシーンや、禊川の設定で売茶翁の肖像画を川に流す若冲と池大雅演じる大東駿介(だいとうしゅんすけ)、その流れていく絵を涙ながらに池玉瀾(門脇麦)が見送るシーンなどが撮影されました。
【基本情報】
住所:滋賀県大津市坂本5-1-1
問い合わせ:077-578-0009
拝観時間:9:00~16:30(受付)
拝観料金:大人300円・子供150円
アクセス:JR「比叡山坂本駅」から徒歩20分ほど、京阪「坂本比叡山口駅」から徒歩5分ほど
滋賀県近江八幡市「八幡堀」|伊藤若冲と大典の尊いシーンはここで…
安土城落城後、1585年豊臣秀次が城を築き近江八幡の町は開かれました。八幡堀(はちまんぼり)は、戦国時代に造られた滋賀県近江八幡市にある人工の水路で、八幡山に居城を構えた秀次が、市街地と琵琶湖を水路でつなぎ、水上輸送を円滑にすることを目的としています。
八幡堀では、伏見の淀川下りの十石船の設定で、伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)演じる中村七之助(なかむらしちのすけ)と大典顕常(だいてんけんじょう)演じる永山瑛太(ながやまえいた)がやり取りをするシーン等が撮影されました。
【基本情報】
住所:〒523-0837 滋賀県近江八幡市大杉町
問い合わせ:0748-33-6061( 近江八幡駅北口観光案内所)
アクセス:JR琵琶湖線 「近江八幡駅」 下車 バス 7分 大杉町下車徒歩5分ほど
滋賀県東近江氏「百済寺」|伊藤若冲と売茶翁
近江の最古級寺院で、今から1400年の昔、推古14年(606年)に、聖徳太子が百済人のために押立山(771.8m)の中腹に百済国の「龍雲寺」を模して創建されました。
ここ百済寺(ひゃくさいじ)も多数の設定でロケが行われました。
若冲が試行錯誤を繰り返しながら創作を行う姿や、売茶翁の路上茶席「通仙亭」で若冲が池大雅と出会うシーン等が撮影されました。
【基本情報】
住所:〒527-0144 滋賀県東近江市百済寺町323
問い合わせ:0749-46-1036
拝観時間:8:00~17:00
拝観料金:【大人】(個人)600円(団体30名以上)550円【中学生】(個人)300円(団体)250円
アクセス:JR能登川駅から車で30分
京都市上京区「相国寺」|大典顕常ゆかりの地

相国寺(しょうこくじ)は、京都五山第二位に列せられる名刹です。正式名称は萬年山相國承天禅寺(まんねんざんしょうこくじょうてんぜんじ)といいます。 十四世紀末、室町幕府三代将軍の足利義満(あしかがよしみつ)により創建されました。
現存する法堂は日本最古の法堂建築として1605年に再建された物を今に伝えています。
NHKドラマ「ライジング若冲」において人気俳優の永山瑛太さんが演じた大典顕常(だいてんけんじょう)は、禅の高僧でもあり相国寺第113世、書で漢詩をよくし京都禅林中最高の詩僧と称され生涯に70冊以上の書を著しました。
【基本情報】
住所:〒602-0898 京都府京都市上京区相国寺門前町701
問い合わせ:075‐231‐0301
拝観時間:10時~16時
アクセス:京都市営地下鉄「今出川駅」から徒歩5分
京都市中京区「錦市場」|伊藤若冲ゆかりの地

錦市場は、京都市中京区のほぼ中央に位置する錦小路通のうち、「寺町通 – 高倉通」間に存在する食品販売中心の商店街です。
昔から京都の人々に親しまれてきた「錦市場」は、京都の旬な食材が豊富にぞろい、京料理の伝統と商売を支えてきたおいしいものの宝庫です。
中村七之助演じる美しき町絵師の伊藤若冲の生まれ育った場所でもあり、いまでは夜になると無料で見れる”伊藤若冲ミュージアム”となっています。
【基本情報】
住所:〒604-8054 京都府京都市中京区富小路通四条上る西大文字町609
アクセス:京都市営バス「四条高倉」下車すぐ、阪急京都線「京都河原町駅」より徒歩5分
京都宇治市「萬福寺」|煎茶道の祖”売茶翁”(ばいさおう)ゆかりの地

山号は黄檗山(おうばくさん)、 1661年に中国からの渡来僧「隠元隆琦(いんげんりゅうき)禅師」によって開創されました。
日本三禅宗の一つ黄檗宗の大本山です。 建物は明朝方式の伽藍配置で、広大な境内では、今も雲水達が厳しい戒律のもと、日夜修行に励んでいます。
【基本情報】
住所:〒611-0011 京都府宇治市五ケ庄三番割34
問い合わせ:0774-32-3900
拝観時間:9時~16時30分
アクセス:京阪電車「黄檗駅」、JR奈良線「黄檗駅」より徒歩5分
京都亀岡市「金剛寺」|円山応挙ゆかりの地
金剛寺(こんごうじ)は京都府亀岡市にある臨済宗天龍寺派の禅宗寺院です。山号は福寿山、開山は高峰顕日(仏国国師)、本尊は釈迦牟尼仏。金剛禅寺、または”応挙寺”(おうきょでら)とも呼ばれています。
応挙は、幼少時期(8歳~15歳頃)に金剛寺で小僧生活をおくり、その後京都へ出て、圓山派を樹立しました。応挙56歳のとき、本堂全面の襖と壁面57面に「山水図」(さんすいず)、「波濤図」(はとうず)、「群仙図」(ぐんせんず)を描き寄進し、現在は国の重要文化財に指定されています。
【基本情報】
住所:〒621-0029 京都府亀岡市曽我部町穴太宮垣内43
問い合わせ:0771-22-2871
アクセス:JR亀岡駅より京阪京都交通バスで20分「おばた橋」下車後に徒歩2分、亀岡I.Cより車で約20分
京都市「宝蔵寺」|伊藤若冲のドクロ図御朱印

宝蔵寺(ほうぞうじ)は、京都市中京区にある浄土宗西山深草派の寺院。本尊は阿弥陀如来。伊藤若冲ゆかりの寺院です。
宝蔵寺が所有する若冲の作品 髑髏図 どくろず の御朱印や御朱印帳が頂けることで、御朱印マニアから知られている場所です。
ーーーー基本情報ーーーー
住所:〒604-8041 京都府京都市中京区裏寺町通蛸薬師上ル裏寺町587番地
拝観時間:一般拝観は行われておらず、伊藤若冲親族のお墓参りや、御朱印の受付は午前10時~午後4時まで可能。
問い合わせ:075-221-2076(平日の午前10時~午後4時まで)
アクセス:阪急電車「京都河原町駅」から徒歩10分、京阪電車「祇園四条駅」から徒歩15分