みち乃くせんべい|宮城県仙台市の老舗和菓子店「賣茶翁(ばいさおう)」の代表銘菓
目次
- 1 宮城県仙台市青葉区にある和菓子店「賣茶翁(ばいさおう)」の大人気商品「みち乃くせんべい」まとめ
- 2 宮城県仙台市で有名な和菓子店「賣茶翁(ばいさおう)」とは
- 3 「賣茶翁(ばいさおう)」の名前の由来とは
- 4 売茶翁の代表銘菓「みち乃くせんべい」とは
- 5 売茶翁「みち乃くせんべい」のこだわりとは
- 6 「みち乃くせんべい」のお値段・価格は
- 7 仙台市の賣茶翁「みち乃くせんべい」の賞味期限・お日保ち・お日持ちは
- 8 「みち乃くせんべい」を食べてみた感想・評判・レビュー
- 9 「みち乃くせんべい」は、どんな人が買うの
- 10 仙台市の賣茶翁(ばいさおう)ってどんなお店
- 11 売茶翁の初代店主の和菓子への意気込みとは。
- 12 仙台の老舗和菓子店「賣茶翁」の基本情報
- 13 売茶翁の姉妹店「とびばいさ甘座」
- 14 売茶翁「みちのくせんべい」について興味を持たれた方へ
宮城県仙台市青葉区にある和菓子店「賣茶翁(ばいさおう)」の大人気商品「みち乃くせんべい」まとめ
和菓子やスイーツ好きは必見!仙台を代表する和菓子店「賣茶翁(ばいさおう)」の人気スイーツ「みちのくせんべい」についてまとめましたので、甘いもの好き、グルメ方はぜひ最後までご覧ください。
こちらの記事は約3分ほど読める内容になっており、売茶翁の人気商品「みちのくせんべい」の値段や賞味期限、味の特徴、売茶翁の店名の由来などを紹介しております。
執筆者は茶道教室講師で、元和菓子屋の翼仙(よくせん)です。
以下のような方におすすめの記事になっています。
- 仙台や宮城在住の方で甘いもの好きの方
- 伝統文化や茶道など好きな方
- カフェ巡りやスイーツ巡りが趣味の方
宮城県仙台市で有名な和菓子店「賣茶翁(ばいさおう)」とは

老舗和菓子屋「売茶翁(ばいさおう)」は、仙台市青葉区にある老舗和菓子店です。創業明治12年、100年以上の歴史を誇り、昭和22年に店を移して以来、現在の青葉区春日町で営業を続けている和菓子スイーツショップです。周辺には、全国的にも有名な仙台市の夜のイベントである“仙台光のページェント”が行われる定禅寺通り(じょうぜんじどおり)やトークネットホール仙台市民会館があります。都会的な建物が並ぶ通りですが、その中で古民家風の佇まいを残すのが老舗和菓子店「売茶翁(ばいさおう)」さんです。
黒い木塀に囲まれており、看板も小さいので敷居が高いように見えるのが、”隠れ家的和菓子屋”(かくれがてきわがしや)と呼ばれる所以(ゆえん)でしょうか。
かつては電話番号を公開しておらず、予約もできないということで、仙台市の“通”な人や、知る人ぞ知るといった和菓子屋さんでした。
しかし昨今は食べログや観光情報雑誌、WEBメディアにも掲載されており、また店内には畳張りの喫茶室もありますのでお気軽にお使いいただけるお店へと変わってきているそうです。
「賣茶翁(ばいさおう)」の名前の由来とは

老舗和菓子店「賣茶翁」の由来は、煎茶道(せんちゃどう)中興の祖としても有名な、江戸時代の禅僧「高遊外売茶翁(こうゆうがいばいさおう)」だといわれています。
高遊外売茶翁とは、江戸時代中期に活躍した禅僧(ぜんそう)で、日本茶の神、煎茶道中興の祖とも呼ばれ、とても茶道や煎茶道とゆかりがある人です。佐賀にうまれ、早くから禅寺で修行をし、禅宗の茶礼を学び、その後全国を旅しました。その際に今も仙台市にある黄檗禅宗(おうばくぜんしゅう)の万寿寺(まんじゅじ)でも修行されており、仙台ととてもゆかりが深い方です。
売茶翁は晩年、京都において、通仙亭(つうせんてい)という、訪れる人にお茶を提供しながら禅を解くという茶店を作りました。貴重なお茶をふんだんに使用し、禅や文化の話を説く売茶翁の姿は、まるで仙人のようで、今でも全国各地で語り継がれています。
「賣茶翁」の初代店主は、その売茶翁の生き方に憧れ、店名にしたようです。
同じくお寺で禅の修行を行い、道行く人やお客様にお茶をお出ししては教えを説いていたとか。
売茶翁の代表銘菓「みち乃くせんべい」とは

売茶翁の「みちのくせんべい」とは、お米で焼き上げたせんべいの表面に、砂糖を薄く塗った麩焼きせんべいです。
名前からすると麩(ふ)でできているように思うかもしれませんが、実はお米からできています。
パリッ、サクッと軽い口当たりで、ほどよい甘さが素朴で優しいお菓子です。古くから茶席などでも用いられてきており、あの侘茶の祖「千利休)せんのりきゅう)」も好んで食べたといわています。
売茶翁「みち乃くせんべい」のこだわりとは
売茶翁の「みち乃くせんべい」のこだわりは、絶妙な甘さ加減でしょうか。
聞くところによると沖縄県波照間島(はてるまじま)の黒砂糖と、徳島県の和三盆糖(わさんぼうんとう)をミックスし、表面にたっぷりコーティングしているそうです。
この割合が絶妙で、そのお甘さと、麩焼きの香ばしさが何とも言えない美味しさになっています。
「みち乃くせんべい」のお値段・価格は
売茶翁の「みち乃くせんべい」のお値段・価格を掲載します。
下記をご参照ください。
- 5枚入りで、280円です。
- 15枚入りで、970円です。
- 30枚入りで、1,850円です。
- 45枚入りで、2,700円です。
- 60枚入りで、3,600円です。
- 75枚入りで、4,500円です。
買えば買うほどお得になっていきますね。

仙台市の賣茶翁「みち乃くせんべい」の賞味期限・お日保ち・お日持ちは
みち乃くせんべいの賞味期限・お日保ち・お日持ちは約3週間ほどになっています。
1つ1つが小さく可愛く作られているので、あっという間にに食べてしまいますね。
「みち乃くせんべい」を食べてみた感想・評判・レビュー
実際に宮城県出身の私が食べてみた感想なんですが、「絶品!」の一言につきました。
”せんべい”というからには塩辛いものかと思われがちなんですが、実際には、ほんのり甘い、和菓子の部類。
せんべいというほど固くなく、表面はパリッと、口の中にいれると「ジワー」と口の中に甘みが広がっていって、雪溶けのようにすぐなくなってしまう感覚です。
例えるなら少し固い、甘いスフレケーキのような和菓子でした。
仙台市の中でも評価は高く、ちょっとしたお持たせや、大切な方への贈り物としてよく使われるようです。
「みち乃くせんべい」は、どんな人が買うの
仙台市では子供から大人まで、お茶請けの和菓子として使われるファンが多いようです。
最近はWEBメディアの発達により、若者の間でかなりヒットしているようで、他県からも購入しに来る人も増えてきているようです。
仙台のお土産といえば菓匠三全(かしょうさんぜん)の”萩の月”ですが、コアな仙台ファンの方は、このみちのくせんべいをお買い求めする人も年々増えてきています。
仙台市の賣茶翁(ばいさおう)ってどんなお店
お店の歴史は古く、創業は1947年(昭和22年)と言われていますが、それは現在地にお店が移転した年で、お店自体は明治時代から存在していたといわれています。
元々は「甘泉堂」という屋号で、旧東北電力ビルの裏手にありましたが、仙台空襲により現在の場所に移転しました。
売茶翁の初代店主の和菓子への意気込みとは。

お菓子がはいっている箱の中には初代「渡邊僊爺」氏が菓子造りについての心得などが書かれたしおりが入っていました。
菓子づくりとしての自負と決意が書かれており、読みながらいただくと、菓子へ情熱を燃やす初代と共に代表銘菓”みちのくせんべい”を味わっているような気分になりました。
「菓子造りつれづればなし」
おもしろの月雪花うるはしの囲炉裏の集いに菓子ありて、その風情も興も一としほ深かるべけれさるにても、おのれよくぞ菓子造りに生れけるよ。
ただその造りたるを價ひにかわるものから、あきうどとのみ思はれんも詮方なけれど、ありやうはひとすじに菓子を作る職方にてあり。大方のめでらるるものを造りいでむを、つとめとも楽しみとも亦甲斐ありとも思ふにぞあり。
されは、味にくわしき方々がみづから造り給はむ御手がわりと心得かざりをすて去り、ひたすらに風味第一と念じ、商売繁昌の才覚はさておきて、日々わざをはげみ良きが上にもいよいよよかれと精進致し、方々がことしげきおつとめの合の間、ホト一息のやすらひになくてかなはむ ちゃのみぐさにてありなむのねがひ、これぞ吾が家に傳へし「職人道」とて、此の夢ゆめ踏みはづれまじと思ひしむるになむ云わずもがなの内証ごとおぞましくもことあげして、世の笑ひ草にならむかと。
菓子喫茶処 売茶翁 菓子造り 初代 渡邊僊爺
引用:御菓子司 売茶翁「菓子造りつれづればなし」
仙台の老舗和菓子店「賣茶翁」の基本情報
仙台市「売茶翁(ばいさおう)」の住所や問い合わせ先は下記の通りです。
- 住所:〒980-0821 宮城県仙台市青葉区春日町3−13
- 問い合わせ:022-214-2262
- 定休日:毎週水曜日
- 営業時間:9:30~18:00(店内飲食は10:00~16:30)
- 駐車場:あり
老舗和菓子店「賣茶翁(ばいさおう)」へのアクセス
老舗和菓子店「賣茶翁(ばいさおう)」へのアクセスは、大きく3種類あります。売茶翁は定禅寺のアクセスの良い場所にあり、仙台市営地下鉄や仙台市営バス、自動車でのアクセスが可能です。それぞれ詳細をご紹介します。
自動車でのアクセス
仙台宮城ICからのアクセスだと、約10分ほどで到着します。
仙台駅からですと、広瀬通りと晩翠通りを通り、自動車で約15分ほどの距離です。
お店から道路をまたいで北のブロックに、契約駐車場が2台あります。
仙台市営地下鉄でのアクセス
仙台市営地下鉄からのアクセスは、市営地下鉄「勾当台公園駅」の北出口より徒歩10分です。約800mほどあります。
詳細は下記のGooglemapをご参照ください。
仙台市営バスでのアクセス
仙台市営バスでのアクセスは、市民会館前[仙台市]で下車し、道路を挟んで徒歩1分で到着します。
詳細は下記のGooglemapをご参照ください。
売茶翁の姉妹店「とびばいさ甘座」
売茶翁を訪れた際は、近くにある仙台の洋菓子店「とびばいさ 甘座(あまんざ)」がおススメです。とびばいさ甘座は、売茶翁の店主のご子息が昭和43年(1968年)に開いたお店です。「売茶翁の飛び地」という意味で、店名に「とびばいさ」と付いているそうです。一つ一つの洋菓子が手作りで、甘いもの好きにおすすめのお店です。
売茶翁「みちのくせんべい」について興味を持たれた方へ
仙台市の売茶翁「みちのくせんべい」についての記事はいかがでしたでしょうか。
甘いものを食べたい気分になりましたね。
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加えて宮城県や仙台に関連する記事として、こちらもご紹介させていただきます。
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どうぞよろしくお願いいたします。

煎茶道大阪教室の講師でありブログ記事の執筆者。
大学卒業後、500年続く京都の老舗和菓子屋に勤めるかたわら、煎茶道教授資格を取得。
煎茶道歴は11年以上、大阪の陶磁器・骨董店「笹船屋」にて茶会や煎茶道教室を主催。
専門や地方の工芸品、焼き物・陶磁器、民芸品、和菓子、民俗学。
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