陶器と磁器の違いを解説
陶器と磁器の違いとは
陶器(とうき)と磁器(じき)の違いは大きく2つあり、1つ目は原材料で、2つめは焼成方法(しょうせいほうほう)です。どちらも同じ土から出来ている”焼き物”であり、”器”なんですが、分類していくと意外にも大きな相違点があるようです。
それではこれから陶器と磁器の違いについて、説明していきます。
陶器とは
陶器(とうき)とは陶土(とうど)とも言われる有色粘土(ゆうしょくねんど)を素材とした焼き物のことです。
焼き上がった際に土の色味が出て、全体に厚みがあり、吸水性があるのが特徴です。
有名な産地としては、滋賀県の信楽焼(しがらきやき)や岡山県の備前焼(びぜんやき)などが挙げられます。
磁器とは
磁器とは、白色粘土(しろいろねんど)にガラス質の長石(ちょうせき)や珪石 (けいせき) を加えたもの、もしくは陶石(とうせき)を素材に使います。色味としては白色が特徴で、その白さを生かし、鮮やかな色絵が施される。
ガラス成分を多く含むことで、薄くても「石もの」といわれるほど硬く、指で軽く弾くと「チン」と高い音がする。高温で焼成されて吸水性がなく、ガラスのような焼き物です。
陶器や磁器の違い以外にも、焼き物をもっと知りたい方へ
いかがでしたでしょうか。
陶器と磁器、普段は意識せず使っているけど、しっかりとした違いがありますね。
焼き物や陶磁器についてもっと知りたいという方はこちらの記事はいかがでしょうか。
また焼き物・陶磁器好きにはぴったりの趣味があります。
陶磁器をいかして日本茶を淹れる「煎茶道」という趣味です。
煎茶道について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

煎茶道大阪教室の講師でありブログ記事の執筆者。
大学卒業後、500年続く京都の老舗和菓子屋に勤めるかたわら、煎茶道教授資格を取得。
煎茶道歴は11年以上、大阪の陶磁器・骨董店「笹船屋」にて茶会や煎茶道教室を主催。
専門や地方の工芸品、焼き物・陶磁器、民芸品、和菓子、民俗学。