茶道とは?流派や歴史、作法を解説

お茶を美味しく淹れる方法
茶道とは

茶道は日本の伝統文化として有名ですが、その言葉の意味すること、何をやっているかご存知ですか?

今回は茶道とはそもそも何か?流派や歴史、茶道の作法についての解説をご紹介させていただきます。

執筆者は煎茶道大阪教室の講師である東叡山翼仙です。

以下ような方におすすめです。

・茶道など日本文化に興味がある。

・茶の湯をはじめたばかり

・趣味で休日に何かしようと思っている。

お茶好きの方や種類を調べている方は、下記の記事をご覧ください。

茶道とは

茶道とは、粉末状の茶葉である抹茶をつかい、茶を点て、お客様にお茶をふるまう日本伝統芸道です。

古くは禅宗のお寺からはじまり、静かに抹茶を点てて味わうことを通して、自然と調和し、人と物を敬う態度を学ぶことができます。

上述したように精神的な部分が養われる伝統文化で、茶人は、茶会に来るお客様を心からもてなします。そこでは茶人は亭主と呼ばれ、茶会を主催する主人になります。亭主は、お客様が参加してくれた茶会のひとときを存分に楽しめるよう、事前準備をはじめ、当日の進行も含めて最大限おもてなしをします。

お客様のことを考えて和菓子を選んだり、床の間に華道の生け花を置いたり、その時にふさわしい焼き物や陶磁器など茶道具を選んだり、 季節にふさわしいお茶菓子を選んだり、考えうる限りのことを行います。お客様の方も、そんな亭主の行動に敬意を払って、その場を楽しみながらもおもてなしに応えるのがマナーだったりします。

参考:文化庁「令和2年度生活文化調査研究事業(茶道)報告書」

茶道と茶の湯の違い

茶の湯とは、茶道の別名であり、客を招いて、茶を点てて、お客様におすすめする茶会や行為のことを言います。

茶道・茶の湯の歴史とは

茶道の歴史は古く、1000年以上前からはじまります。

約1200年前の平安時代に、弘法大師空海や最澄といった遣唐使によって、お茶が中国から日本に伝来しました。

鎌倉時代には禅僧の栄西が、僧侶の眠気覚ましの薬用として抹茶を中国から持ち込みました。

その後も茶の木や茶の加工方法が伝わり、僧侶から民衆へと、嗜好品として喫茶の習慣がひろがりました。

室町時代には、中国や大陸貿易から得た「唐物(からもの)」を、部屋の座敷飾りや茶道具に用いる茶の湯が成立しました。

千利休(せんのりきゅう)をはじめ、武野紹鷗(たけのじょうおう)や村田珠光(むらたじゅこう)といった禅僧たちによって、茶の湯の基礎が形作られ、織田信長や豊臣秀吉、徳川家康など著名人が行ったことから、全国の武士階級にも、心得として茶道が広まりました。

茶道の流派

茶道の流派は全国にありますが、その中でも有名な三千家と呼ばれる裏千家、表千家、武者小路千家をご紹介します。

裏千家

裏千家とは、茶道の諸流派の中で最大の流派の1つであり、千利休の孫である千宗旦(せんのそうたん)の四男・千宗室(せんのそうしつ)を流祖としています。千利休から家督を継いだ表千家に対して、所在地が裏通りであったことから”裏”千家となったとのこと。

表千家

表千家とは、裏千家に次いで大きい茶道の流派です。千利休から家督を継いだ千家が流祖となる伝統的な流派です。

武者小路千家

武者小路千家とは、裏千家、表千家に次ぐ伝統的な茶道の流派の1つであり、千利休の子孫である一翁宗守(いちおうそうしゅ)が流祖です。

茶道のおもてなしの心「四規七則」

茶道のおもてなしの精神は、「四規七則(しきしちそく)」を軸としています。四規七則とは、千利休が唱えた茶道の心得であり、お客様を招くおもてなしの場である茶席において重要な考え方をまとめたものです。

四規

四規とは、和敬清寂(わけいせいじゃく)のことを言います。

  • 和とは、すべての人と仲良くすること
  • 敬とは、すべての人を敬うこと
  • 清とは、外見だけではなく、心も美しく清らかであること
  • 寂とは、何事にも動じない心を持つこと

七則

七則とは、お茶席に招いたお客様へのおもてなしの心を7つにまとめたものです。

  1. 茶は服の良きように点て…お茶は、お客様の様子や気持ち、その場の状況を考えて点てなさい
  2. 炭は湯の沸くように置き…お茶席の用意やお点前は的確に、容量良く行いなさい
  3. 冬は暖かく夏は涼しく…お客様に心地よいお茶席を考えなさいて
  4. 花は野にあるように入れ…花の出生の美、あるがままの美しさを、野に咲いていた時よりも美しくいけなさい
  5. 刻限は早めに…早いに越したことはない
  6. 降らずとも雨具の用意…何事も準備も怠らないようにしなさい
  7. 相客に心せよ…お茶席で向かい合う席主と客、そして客同士、すべての人に思いやりを持ちなさい

茶道の作法

茶道の作法とは、お茶席に入った際に守るべきマナーや不文律の決まりのことを言います。

長い歴史の中で蓄積された美味しくお茶をいただくための作法を、いくつかご紹介します。

※煎茶道の作法やマナーについては下記の記事をご覧ください。

茶席に入る前に手の装飾品を外す

お茶席に入る前には、手に着けている腕時計や指輪、アクセサリーを外しましょう。

お茶席では、陶器や磁器で出来た茶碗や器が回ってきます。傷付けないように配慮しましょう。

茶室では、畳の縁は踏まない

茶室に入ったら、畳の縁は踏まないように歩きましょう。畳の縁は傷みやすく、消耗が早いです。

茶室の障子は座って開ける

茶室に入る際には、障子を開けて入室することになりますが、必ず座って開けましょう。

茶道の禅語

茶道には床の間に掛軸を飾る決まりがあり、掛軸には主に禅語が書かれています。

お茶室に入って床の間を拝見する際には、はじめに掛軸の説明を受けることが多いです。

茶道の禅語一覧の記事はこちらをご覧ください。

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