番茶とは?ほうじ茶の違い、特徴や歴史、産地を解説
番茶とは
番茶とは、日本で好まれる緑茶の一種で、市場流通品では規格外、低級品の茶葉のことを指します。規格外とは、3番茶や4番茶といった摘採期から外れていて、1番茶や2番茶と比べたら味が落ちる、地域などで外れたものを言います。しかし味はしっかりしており、安価で飲みやすい味をしているため、番茶を好んで飲む人も多くいます。
番茶とほうじ茶の違い
番茶とほうじ茶の違いは、茶葉を焙じているかどうかです。番茶は製茶過程で蒸して乾燥させますが、ほうじ茶は蒸して乾燥させた後に、茶葉を高温で焙じます。そのため味も、番茶は緑茶らしい清々しい香りですが、ほうじ茶は茶葉を焙煎するためスモーキーで芳醇な香りがします。
番茶の特徴
番茶の特徴はカテキンを多く含むことです。番茶は、収穫期が夏以降になるため、日照時間が多く、葉の中の旨味成分であるテアニンの多くがカテキンに変化します。カテキンは渋味成分であり、カテキンが含まれた番茶はあっさりとして飲みやすいです。
番茶の産地
日本にある番茶の産地をご紹介します。
- 近畿地方
京都市の京番茶は、京都で古くから親しまれている日常茶です。
- 四国地方
徳島県上勝町の阿波晩茶は、四国地方の番茶として有名です。
番茶のレビューや口コミ
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煎茶道大阪教室の講師でありブログ記事の執筆者。
大学卒業後、500年続く京都の老舗和菓子屋に勤めるかたわら、煎茶道教授資格を取得。
煎茶道歴は11年以上、大阪の陶磁器・骨董店「笹船屋」にて茶会や煎茶道教室を主催。
専門や地方の工芸品、焼き物・陶磁器、民芸品、和菓子、民俗学。