愛知県の西尾茶とは?特徴や歴史、産地を解説
西尾茶とは
西尾茶とは、愛知県西尾市と安城市で生産されている緑茶です。全国的にも珍しい抹茶に特化したお茶の産地で、西尾の抹茶は、特許庁の地域ブランドに認定されています。
西尾茶の特徴
西尾茶の特徴は、抹茶の原材料である碾茶を主に生産している点と、茶ノ木の生育に条件の良い土地である点です。西尾茶の生産量の90%以上は、抹茶にするための碾茶が生産されています。碾茶は、収穫の約2週間前から、茶ノ木に覆いをかぶせて日照量を減らします。日光を減らして育てた茶葉は、鮮やかなグリーンの色合いで、旨味を蓄えた美味しい抹茶になります。また西尾は、比較的温暖な気候が続く地域で、市内を流れる矢作川がもたらす豊かな土壌と、茶の生育に好ましい川霧に恵まれています。
西尾茶の歴史
西尾茶の歴史は古く、鎌倉時代にさかのぼります。平安時代に茶の種が中国から伝わって以来、日本各地で茶の生産がはじまります。愛知県西尾市のエリアにも、13世紀ごろにお茶が伝わってきました。1271年に西条城主の吉良満氏が開山した実相寺に、住職として禅僧・聖一国師(しょういちこくし)を迎えました。聖一国師は大陸に渡っていた僧侶で、宇治茶や静岡茶を伝えた人ですが、ここ西尾の実相寺にも、宋から持ち帰った茶の種を境内にまきました。それが西尾茶の始まりとされています。
西尾茶のレビューや口コミ
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煎茶道大阪教室の講師でありブログ記事の執筆者。
大学卒業後、500年続く京都の老舗和菓子屋に勤めるかたわら、煎茶道教授資格を取得。
煎茶道歴は11年以上、大阪の陶磁器・骨董店「笹船屋」にて茶会や煎茶道教室を主催。
専門や地方の工芸品、焼き物・陶磁器、民芸品、和菓子、民俗学。