茶道の禅語「薫風自南来」とは?掛軸の意味、読み方、使い方、季節を解説

薫風自南来の読み方

薫風自南来は、「くんぷうじなんらい」と読みます。

茶道では、先生から「 薫風 ( くんぷう ) 南 ( みなみ ) より 来 ( きた ) る」と説明を受けることが多いです。

薫風自南来の由来

「薫風自南来」の語は、唐の17代皇帝にあたる文宗(在位827〜840)の起句を、政治家兼文人・柳公権が承り返した詩句が元になります。

文宗皇帝「人皆苦炎熱 我愛夏日長」
柳公権「薫風自南来 殿閣生微涼」

文宗皇帝と柳公権の詩句

上記の訳としては下記になります。

文宗皇帝「国の多くの民は、夏のとても暑い日は苦手だ。しかし、私は夏の暑くて長い一日を愛している。」

柳公権「暑い最中に、庭や林を抜けて宮殿にそよぐ南風の涼しさは言葉に表せないほどよいものだ。熱気を帯びていた宮殿に、清涼がもたらされるようだ。」

薫風自南来の意味

薫風自南来の意味は、直訳すると、初夏の暑い季節に入った際に、さわやかで心地よい南風が吹いて人も草木も心地よい気分になるという意味です。

薫風とは、草木など生命の息吹が芽生える春先の清々しい風のことを意味します。薫風と聞くと、どこか草花の青々しい香りを思い出します。寒い季節から、草木が芽生える季節へと移り変わる時、ふと今までとは違う香りや雰囲気に気づきます。忙しく動く現代において

茶道で薫風自南来をつかう時期・季節

茶道で薫風自南来をつかう時期・季節は、5月です。ゴールデンウイークを過ぎ、夏の暑さに近づく5月ごろに、ちょうど使われる茶道教室が多いようです。同じように風を使う禅語に「松風颯々声」と「閑座聴松風」があります。

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