茶道の禅語「明歴々露堂々」とは?掛軸の意味、読み方、出典、季節を解説
明歴々露堂々の意味
明歴々露堂々の意味は、直訳すると「一点も隠すところがなく、はっきりしていて、堂々と目の前に存在する」ということになります。
禅語ですので、深く解釈すると、「物事の本質は、隠れていて奥深いところにあるのではなく、何も隠さず、堂々と目の前にある」という理解もできます。
お点前をいかに正確に行うかに集中しすぎて、おもてなしをする目の前のお客様(本質)を疎かにしてしまわないようにする教訓として、教えられることがあります。
明歴々露堂々の読み方
明歴々露堂々の読み方は、「めいれきれきろどうどう」とよみます。
明歴々露堂々の季節
明歴々露堂々の季節は特に指定されていませんが、例え話で月をまじえて説明を受けるので、月見の時期である9月や10月に使用されると、相手も理解しやすいかもしれません。
まとめ
人生においても、何かに確執したりせず、傲慢にならず、気取らず、自分のあるがままで、素直に堂々としていきたいですね。

煎茶道大阪教室の講師でありブログ記事の執筆者。
大学卒業後、500年続く京都の老舗和菓子屋に勤めるかたわら、煎茶道教授資格を取得。
煎茶道歴は11年以上、大阪の陶磁器・骨董店「笹船屋」にて茶会や煎茶道教室を主催。
専門や地方の工芸品、焼き物・陶磁器、民芸品、和菓子、民俗学。