煎茶道以外の活動

煎茶道東叡山翼仙教室では、煎茶道のお稽古以外に、希望者がいれば様々な学びの場も提供や紹介もしています。

煎茶道は、「五感の芸術」といわれるほど、ほかの伝統工芸や文化と幅広く関わる伝統芸道です。その煎茶道をさらに深めるため、使用する煎茶道具や和菓子、作庭などの制作過程の見学や制作のお手伝いに参加することにより、幅広く勉強できます。

もちろん教室に入会していなくても大丈夫です。もし参加をご希望される方やもっと詳細を聞きたいという方がいらっしゃいましたら、【お問い合わせ】からお気軽に連絡いただけますと幸いです。

藍染め

かつてジャパンブルーと呼ばれ、日本の国民色だった藍染めの紺色を学べるよう、不定期ですが「藍染めワークショップ」を企画しています。

翼仙教室では、「日本文化を楽しみ、今に活かす」という考えのもと、不定期ですが様々なワークショップを開催しており、人数が集まりましたら藍染め体験も行います。いらなくなったTシャツ、ハンカチ、白布などを持参していただき、一緒に藍染めをしましょう。藍染めしたものは、いずれお茶会やお稽古でも使用したいと思います。

煎茶道以外の活動として行った藍染め様子。
宮城県にある日本最古の正藍冷染で衣類を染める様子。

和菓子

煎茶道の茶会で使う和菓子の勉強も行っています。

500年続く京都発祥の老舗和菓子屋「虎屋」に勤めており、和菓子の製造販売に携わりました。

仕事柄、和菓子やスイーツをよく食べる機会があり、京都の和菓子をはじめ、日本各地の和スイーツを食べました。

その経験を生かし、翼仙教室では、こだわりを持った茶菓子を提供します。

煎茶道の茶会
茶会でお出しした虎屋の羊羹

東北の民芸品「こけし」絵付け

東北地方で盛んな民芸品「こけし」

こけし発祥の地と言われる、宮城県大崎市の木工文化「こけし」を、茶会の床飾りとしてよく用います。

その宮城県で、こけし絵付け体験、そのワークショップを企画することがあります。

こけしは東北の奥羽山脈沿いで修行をしていた木地師(きじし)がはじめたもので、千年の月日をかけて醸成された木工文化が、現代に受け継がれたものです。その地方文化を次世代に残すため、こけしの魅力を伝えていきたいと考えています。

東北の民芸品「こけし」についての記事はこちら。

作庭・日本庭園つくり

一軒家の広い庭に、日本庭園のような和風のお庭をつくる活動を実施。

日本庭園で好まれる植物や石の配置、全体の構図、種類など様々なことを実践から学びました。

煎茶道の茶会で必要とある日本庭園の作庭
日本庭園を作庭中、御影石を設置する作業をしている様子

煎茶道具つくり「手前座(てまえざ)」

翼仙教室では、茶会で使用する点前座(てまえざ)をDIYにて制作するワークショップを企画しています。

煎茶道黄檗売茶流は、煎茶道の流派の中でもめずらしく「立礼式」(テーブルとイス)のみでお手前を行う流派です。

その際使用する手前座(テーブル)を、DIYで作りました。手前座は自分でカスタマイズできます。

ご希望者がいらっしゃいましたら、ワークショップ として自分だけのお道具を一緒につくるDIYを指導いたします。

宮城県大崎市の大崎茶論(ちゃろん)
DIYでつくった手前座をつかい茶会を開催

煎茶道具つくり「仙媒(せんばい)」

仙媒(せんばい)とは、茶葉の量をはかる煎茶道具です。

世界農業遺産に登録された、宮城県大崎市にある北限の孟宗竹(もうそうちく)を使って、「仙媒(せんばい)」をDIYでつくりました。

時間はかかりますが、こちらもDIYで自分好みの風合いや色にして制作できます。ご希望者がいらっしゃいましたら、ワークショップ として自分だけのお道具を一緒につくるdiyを企画します。

宮城県大崎市で孟宗竹ワークショップ
宮城県大崎市の孟宗竹を使用して仙媒つくり

陶芸・窯元めぐり

煎茶道具の奈良県赤膚焼
奈良県の伝統工芸「赤膚焼(あかはだやき)」

日常で使用する陶器や茶会の菓子皿をDIYでつくる陶芸ワークショップを企画しています。

陶磁器の本場、京都東山で清水焼の陶芸体験をしました。実際に自分で粘土をこねて、ろくろで成形して、火入れまで見守る、その工程を体験することで、より焼き物に対する理解が深まりました。

そこから焼き物に興味を持ちはじめ、北は青森の津軽焼、南は沖縄の壺屋焼など日本全国の窯を巡りました。

どの焼き物も美しく、窯元ごとに特徴や技術があり、それらの陶磁器は翼仙教室のお道具として登場します。

奈良県「赤膚焼」の窯元を訪れたときの記事はこちら。
石川県「九谷焼」の窯元を訪れたときの記事はこちら。
愛知県「常滑焼」の窯元を訪れたときの記事はこちら。

生け花・華道

生け花を習っていた祖母の影響から、子供の頃から庭に植えられていた花や草木が好きで、華道も習いました。

生け花の免状も持っており、翼仙教室に稀に登場するお花で、季節の生け花も楽しめます。

煎茶道翼仙教室の生け花
生け花

大津絵

大津絵とは、滋賀県大津市の伝統工芸品で、煎茶道の茶会でよく登場する民画です。

原型は仏画で、時代をへて、コミカルで面白みのある絵のタッチは、漫画の由来とも言われています。

大津絵職人「胡径庵」氏に師事しており、翼仙教室では、さまざまな大津絵の掛け軸が登場します。

滋賀県大津市の民芸品「大津絵」の画像
滋賀県大津市の民芸品「大津絵」

翼仙旅

翼仙教室では、地方文化を学ぶための翼仙旅を企画しています。

煎茶道翼仙教室の茶会といえば、旅先で出会った地方文化や伝統工芸品がよく出てきます。

関西を中心に、日本各地の窯元めぐりや木工、竹細工、布織物、和菓子など、テーマを決めて旅をしています。

自分が使っているお道具が、どんな場所でどんな方が作っているのか、どんな歴史と特性をもった地域なのか、現地に行かないと分からないことが沢山あります。

翼仙教室では、そんな旅やお道具の話、そして文化をテーマに旅をする企画も考えています。

煎茶道翼仙教室の翼仙旅
福岡県八女市への旅で出会った荘厳な雰囲気の神社「八女津媛神社」

床の間

賃貸のアパートやマンションでも、洋間にDIYでシンプルな「床の間」をつくることができます。

床の間は、かつては日本のどの家にも設けられたギャラリースペースで、その家の主が、お客様をもてなすために、一番の宝物を展示していた空間で、茶室にはなくてはならないものです。

翼仙教室では、希望者が集まったときに、床の間ワークショップを企画しています。

煎茶道東叡山翼仙教室のシンプル床の間

茶畑めぐり

福岡県にある八女の茶園の景色

お客様におすすめできる茶葉をもとめて、日本中のお茶どころをまわっています。

煎茶道は茶葉をつかい急須で淹れることが1番の特徴です。美味しいお茶を淹れることが私どもの流派の大切にしていることです。各地の茶どころがどんなお茶を生産しているかは、実際に現地に足を運び、どんな地理で、どんな歴史を踏まえてその茶葉を生産しているかが分からないと、自信をもってお客様にお茶をおすすめできません。なので翼仙教室では、シーズンになると、茶畑をめぐり、各地の茶畑をめぐります。

茶摘み製茶

京都府宇治市にある宇治玉露の茶畑

お客様にお出しするお茶をより理解するため、毎年茶摘みと製茶のお手伝いをしています。

お茶は、どこの地方で収穫されたかで味が大きく違ってきますが、それがどんな方法で収穫されたか、どんな方法で製茶されたでも、大きく味が変わってきます。味の些細な違いを説明できるようにするため、翼仙教室では、茶摘みや製茶体験も企画しています。

木地師(きじし)・木工

近江木地師がつくった黒柿の茶托

木地師(きじし)とは、轆轤(ろくろ)を用いて椀や盆を加工、制作する職人のことで、小野宮惟喬親王(これたかしんのう)が9世紀ごろ、滋賀県東近江市で木工を杣人(そまびと)に伝えたことがはじまりだと言われています。翼仙教室では、木工文化を学ぶため、定期的に木地師や木工職人と交流し、轆轤をひきます。

漆器(しっき)・蒔絵(まきえ)

和歌山県に行った根来漆器(ねごろしっき)の蒔絵体験を行った様子

日本は、かつて世界から”漆の国”と言われ、縄文時代から数千年にわたり漆を生活に取り入れるほど漆の歴史が深い国です。

蒔絵とは、漆器の表面に金粉や銀粉で模様を描く日本のみがもつ伝統工芸です。どちらも日本に重要な伝統文化であり、翼仙教室では、とくに漆器を使うことから、漆職人さんにお話を聞きに行ったり、蒔絵体験を行います。

漆器(しっき)・拭き漆(ふきうるし)

塗り師による拭き漆指導

木轆轤で挽いた、素の木地(きじ)に、透明度が高い生漆(きうるし)を刷り込んで仕上げる技法を拭き漆と呼びます。

生漆を木地に塗っては、拭き取り紙で余分な漆を拭き取る作業を繰り返すことで、だんだんと表面に平に漆がコーティングされます。美しい艶(つや)と木目が楽しめる器が出来上がります。

煎茶道では、木工のお道具も使用することがあるので、木工への理解を深めるため、不定期で拭き漆のワークショップなどに参加します。

沈金(ちんきん)

越前漆器の沈金(ちんきん)

「沈金(ちんきん)」とは、漆器における加飾の技法の一つです。漆でコーティングした器の上から、金属の工具で模様を彫刻していきます。彫ったあとに出来た凹部に漆をすり込み、そこへ金・銀の箔や粉を付着させるため、”沈む””金属”と書いて沈金と呼称するそうです。

不定期ではありますが、木工や漆器の理解を深めるため、沈金ワークショップや体験に参加します。

お香・香道

伝統芸道「香道(こうどう)」

香道(こうどう)とは、沈水香木(ちんすいこうぼく:略して沈香(じんこう)とよく呼ばれる)と言われる東南アジアでのみ産出される天然香木の香りを鑑賞する、日本発祥の伝統芸道です。煎茶道の茶会でも、お香を焚くことが多く、香木の勉強をする意味でも、香道の流派やお香メーカーへお香体験へ行くことがあります。

酒煎・蔵元めぐり

島根県松江市の國酒造(こっきしゅぞう)がつくる日本最古の酒「八塩折酒(やしおりのさけ)」

煎茶道では、お茶会で煎茶と共に日本酒をお出しする”酒煎手前(しゅせんてまえ)”を行います。温度調整をしてお出しするため、どんな味の日本酒を選ぶかがとても重要になってきます。翼仙教室では、日本酒の酒蔵をめぐり、日本酒の歴史やこだわり、製造方法などを学ぶ酒蔵めぐりも行います。

他流派との交流

煎茶道の他流派との交流

煎茶道は、日本全国に数百の流派があると言われています。それぞれに特徴があり、お点前や煎茶道具や雰囲気が異なります。それぞれの流派が良い部分をたくさん持っており、それを学ぶためにも積極的に交流を行います。