茶道具や煎茶道具でよく見かける「香合」をご紹介します。

参考 煎茶全書  主婦の友社 昭和49年

※名称は流派や先生によって異なります。

煎茶道具「香合」とは

香合(こうごう)とは、香木(こうぼく)や練香(ねりこう)を入れておくための、蓋付きの手に収まる小さな器物(きぶつ)のことです。
お香文化は、奈良時代に仏教とともに伝来し、その特徴ある香りから、穢れをはらうものとして、重宝されてきました。
仏具として焼香、抹香、また塗香入れにつかったり、また煎茶道具や茶道具としても使用されます。
別に香盒(こうごう)もしくは合子(ごうす、ごうし)ともいいます。

煎茶道具「香合」の材質や形とは

煎茶道具「香合」染付


煎茶道具「香合」の材質や形とは香合は、両手で扱える大きさで、蓋と容器がピッタリと合うものであれば、材質、素材、形を問わず、香合として使われていたそうです。
香木は、基本的には外国(とくに東南アジア)からの輸入物で、とても貴重でした。
その貴重な香をいれる器物として、容器自体が丁寧に作られ、茶道具の骨董品店などに行くと、沢山の種類の香合を拝見することができます。

煎茶道と香合とは


茶道・煎茶道と香合茶道は五感の芸術とも言われ、香りを重視する方もいらっしゃいます。香の古来からの歴史をふまえて、茶室の浄化や良い香りでリラックスしてもらう、季節ごとにこの香りを使う、など茶道と香の関係は深いものがあります。
また茶道と煎茶道には炭手前があり、お香を扱う所作があります。その際には手前座に香合があり、炭手前を省略する際は、床の間に香合を飾ったりします。

煎茶道具「香合」の画像はこちら。

参考用に見本用の香合の画像をのせておきます。こちらで香合の雰囲気をご確認ください。

煎茶道具「陶器製の香合」

煎茶道具「香合」陶器製

こちらは練香を使う際に用いることが多いです。練香とは、粉末状の香木やスパイス、ハーブなどを蜂蜜やアラビアゴム等で練って固形状にしたもので、温めるとスパイシーな香りがします。水分を含んでいるため、木製や竹製の香合には入れないようにします。

煎茶道具「木製の香合」

煎茶道具「香合」木製

こちらは香木を使う際に用いることが多いです。香木とは、沈香と白檀、伽羅(きゃら)といった、心地よい芳香を持つ木材のことで、茶道や煎茶道では、1cm四方程度に割り入れたものを使います。
炭で温めた灰に置いておくと、少しずつ柔らかいお香の香りが漂います。

インテリアとしての「香合」

煎茶道具「香合」鶴と亀

こちらの画像をご覧ください。

鶴と亀をかわいいデザインで香合に仕上げております。

お香は古くから日本に根付いてきた文化で、それに伴い香合もデザインが多岐にわたっているようです。

最近では、化学的なにおいが苦手な方が、ご自宅で楽しむように香合や同じ煎茶道具の「香炉」を購入して、インテリアとして飾っているようです。

考えてみれば、古い家なんかだと、床の間に香炉を飾っている方もいらっしゃいますよね。

いま一度、和の暮らしとして、お香をライフスタイルに取り入れるのはいかがでしょうか。

以上、香合のご紹介でした。