参考 煎茶全書 婦人の友社 昭和49年

煎茶道具「涼炉」(りょうろ)

茶道と同じく、お湯を温めるための役割をもつ移動式の炉(ろ)です。

別に冷炉(れいろ)とも呼ばれており、素焼きの焜炉(こんろ)のことです。

日本に煎茶道を伝えた黄檗山萬福寺の開山である隠元禅師が、中国から煎茶道具一式を持参した際の涼炉の形が、今の涼炉の原型です。

爪と爪の間が低くなっているものを三峰炉(さんぽうろ)、爪がなく平らになっているものを炉(ろ)と一文字で呼んだりもします。

涼という漢字には、1:快い冷たさを感ずる。すずしい。すずむ、2:ものがなしい。すさまじい。ものさびしい。という意味があります。炭をよく使うので汚れやすく、かつ素焼きなので、この涼という漢字があてられたのでしょうか。

煎茶道具「涼炉」の材質や形について

炭の火をいれて、お湯を沸かすので、直接火があたってもいいように、陶土で形をつくり素焼きをしたものをそのまま使う、もしくは炭を置く内部の部分だけ素焼きのものがほとんどです。

いわゆる作家ものでは、表面に釉薬をコーティングして味をだしたり、絵付けをしているものがあります。お道具の中では特に大きい器物なので、センスが問われます。

高さや形などいろいろありますが、だいたいの寸法は、高さ24センチ前後、胴の太さ12センチぐらいが標準のものだと言われています。

特別に背の高いものや、低く作られているものもあります。

煎茶道具「涼炉」の画像はこちらです。

こちらは涼炉に、煎茶道具「ボーフラ」をのせて、湯を沸かそうとしているものです。

どちらもの素焼きで、熱の伝導が良く、お湯が沸きやすいです。

ボーフラをのせて、温めるために使います。

煎茶道具「涼炉」の動画はこちらです。

表面に釉薬がコーティングされた煎茶道具「涼炉」にかんする動画です。

動画で雰囲気や奥行きなどをご覧ください。